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雅

描き始めて思うこと
病により時間の費やしに始めた日本画が、私の後半人生にしっかりとした指針
と、全国に広がる画友との友情、そして何よりも家族の応援をもたらしてくれ
た。
興味を持ち、情熱的に取り組み続けられるのは、回りの人たちに恵まれたから
と感謝している。もし病にならなかったら、私はどうしていただろうか。
そう思うと病にも感謝したい。
画友とは、性別年齢の区別なく、自由闊達に議論し、
今後の方向性や芸術について語り合う。
身体をかばいながらの上京もリハビリ!これは骨を
強くすると前向きに考えられるようになった。
最近新聞社の取材を受け、新聞に掲載されたことは、
描いているからこその出会いで、描くことへの責任
を感じた。
今年7月に、日米交流の一環として開催された 『第一回 日本画院ロサンゼ
ルス展示会』に出品し、ロサンゼルス展(20号作品)のセレモニー、ワーク
ショップに参加した。異文化の中で、展示された日本画に興味深い様子で見入
る人達や、ワークショップ参加者に、日本画のこれからの可能性を感じた。
今回の展示会は、日本から世界へ日本画が発展していく貴重な契機になるで
あろう。
これから私は何を描いていくのだろう。今はアメリカ・アリゾナの大自然
アンテロープやモニュメントバレー、セドナのレッドロックと癒しの森など、
それぞれが毎日のように夢に登場する。そんな絵を描き、それを見て下さる
方が、何かを感じ、それこそパワースポットになれたら最高だ。
人生の残された時間は、どれだけあるのだろう。ひとつひとつの出会い、
時間が愛おしく、先ず、描くこと。
そして願わくば、健やかで朗らかにと、祈らざるにはいられない。
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