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「平和の礎」 第31回神奈川美術協会公募展『神奈川県教育委員会教育長賞』

      2008年4月 神奈川県民ギャラリー  100号M(162×97㎝)

 父は潜水艦に乗り真珠湾攻撃に向かった。病気になった父だけ生還した。そして私が居る。深い感謝を胸に、父の13回忌に。(海中に潜水艦と英霊)

 

 「光明」  第69回・日本画院展 『初入選』

  2009年4月 東京都美術館   80号F(145.5×112㎝)

 自分自身の右足骨移植時、聖マリアンナ医科大学病院の個室風景!

ブラインドの糸の穴から、朝日が私をめがけて刺す。もう痛みとは決別。明るい将来を夢見て。 (後に教授に依頼され授業教材となる)

「華」 第62回横須賀市市民文化祭『横須賀市生涯学習財団賞』

 2009年10月 横須賀市文化会館・市民ギャラリー  30号P(91.0×65.2㎝)         

          和室書院に胡蝶蘭の鉢植えを置いた。

         和と洋、陰と陽の面白いこと・・・

 

「仲間」  第70回記念・日本画院展 『入選』

    2010年9月 上野の森美術館   100号M(162×97㎝)

 油壺マリンパークのイワトビペンギンそれぞれ個性的で誰かに似ている。いったい何を考えているのだろう。純白なお腹は、日の光で輝いて誇らしげに見えた。

  「春昼」 第71回・日本画院展 『佳作賞』

     2011年9月 上野の森美術館 100号S(162✕162cm)

 3月11日、東関東大地震が起きた。日本中が悲しみに沈む中、野比にある友人宅で飼われている羊たちは、うららかな空の下で、のんびりと草を噛んでいた。ふわふわ・もこもこ、たっぷりと伸びた毛に包まれ、優しい眼差しで私を見つめてくれた。

 「いのちの詩」 第72回・日本画院展 『奨励賞』

    2012年5月東京都美術館   150号F(227.3✕181.8㎝)

 長い間、胃瘻(ろう)、寝たきりの母が亡くなった。食べて・動いて・話して・笑いたかったであろう。一目散に餌めがけて突進する羊が羨ましかった。お母さん産んでくれてありがとう。

 「とんび」 第73回・日本画院展 『賞候補』

    2013年5月 東京都美術館 150号F(227.3✕181.8cm)

 初めて四国を訪れ鳴門の渦潮を見た。その迫力に圧倒された。

いつも描きたいと思っていた「三浦のとんび」を、油壺新井城跡の土で描き、飛ばした。無念の死を遂げた三浦一族に今を見て欲しくて。

 「寒立馬」 第74回・日本画院展 『審査員特別賞』 

    2014年5月東京都美術館   100号S(162✕162cm)

 下北半島尻屋崎に住む野生の馬!私が触っても、話しかけても、厳冬に備えてひたすら草を食べていた。あたり一面雪に覆われるだろう、何もない原野に逞しく生きる馬に、大きなパワーを感じた。恐山の湖の砂を全体に入れる。

 「46億年のパートナー」第75回・日本画院展 『会員賞』 

   2015年5月 東京都美術館   120号F(194×130.3㎝)

 月と地球の関係が生まれて46億年。その絶妙な距離で今の地球は、繁栄している。私は陰暦暮らしに憧れ、月の恩恵にあずかる。天を仰ぎ、ピンと咲くルピナスが好きだ。ルピナスの葉陰に3頭の羊の顔を配す。箱根強羅【Casa di En 宴】に寄贈し同所に展示。

  

「神秘」  第76回・日本画院展 『会員賞』

     2016年5月 東京都美術館  120号S(194×194㎝)

 ❀ルピナスの花言葉❀  

 ・想像力

 ・いつも幸せ

 ・貪欲

 ・あなたは私の安らぎ

 月の引力による不思議な生物の営み、はるか遠い海の記憶。孫の誕生もその不思議な神秘の中からの贈り物だ。毎月、嫁から産婦人科受診時の画像を見せてもらった。技術の進歩を感じるとともに尊い命の大切さを思った。

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